キャスクの総合エンジニアリング会社

NEWS

原子燃料サイクルにおける
「キャスク」の役割

原子燃料サイクルの
メリット
日本はエネルギー自給率が低く、エネルギー資源の9割以上を海外からの輸入に依存しています。原子力発電で使用するウランも海外からの輸入に頼っていますが、その埋蔵量が世界各地に分散しているため、石油より供給の安定性にすぐれたエネルギー源と考えられます。
また、原子力発電所で使い終わった使用済燃料を再処理することにより、回収されるウランやプルトニウムは、準国産エネルギー資源として再利用できます。
加えて、使用済燃料を再処理することにより、直接処分の場合に比べ、高レベル放射性廃棄物の体積が約4分の1となるため、処分施設の面積を大幅に縮小することができます。
サイクルにおける
キャスクの役割
使用済燃料は、原子炉の中でウランが核分裂した際にできた放射性物質を含んでいるため、強い放射線と熱を出しています。使用済燃料は、発電所の貯蔵プールで一定期間冷却し、放射性物質を減らしてから輸送しますが、この容器(キャスク)には、放射性物質を閉じ込め、放射線を遮蔽し、熱を除去し、臨界を防止する機能が求められます。このため、重量は70~100トン程度で非常に頑丈な構造となっています。
キャスクは、原子力発電所から再処理工場への輸送に加え、中間貯蔵施設までの輸送及び貯蔵、再処理後のMOX燃料の輸送にも利用されるため、今後我が国の原子燃料サイクルを安全かつ効率的に実現する上で、重要なアイテムとなります。
原子燃料サイクル概念図

Total Cask Engineering

事業内容

当社は、創業以来、国内で始めて実用化されたHZ-75T型キャスク6基を保有し、電力各社へのリース事業を展開すると共に、キャスクに関わる「調査・研究」「設計・解析」「製造管理」「保守管理」等の業務を通じ、キャスクの総合エンジニアリング会社として技術を集積してきました。

これまでの実績・経験により培われたTotal Cask Engineeringを提供し、今後も使用済燃料の安全輸送に貢献していきます。

また、今後国内でも中間貯蔵やMOX燃料輸送に使用されるキャスクのニーズが高まるため、これらのプロジェクトに関わるキャスク及び付帯設備の開発にも取り組んでいきます。

当社はこれからも技術力を磨き、安全かつ効率的な原子燃料サイクルの実現に貢献していきます。

ページ上部へ